昼想夜夢~Misty’s blog~

ネットの時代にテレビ勤め、ジャーナリズムにはまだほど遠い。学術の落ちこぼれだが、たまに考えたことを言いたくなる。/一介电视人,尚未攀上记者之名。心向学术而力不足。偶有三言两语。

この春わたしは、花粉症になったのかもしれない…

 日本に来て9年目。わたしは、ついに花粉症になったのかもしれない…

 いままで同僚たちを見て笑った花粉症の辛そうな症状が、ブーメランのように、スパンっと、私の顔のど真ん中を直撃してきた。

 くしゃみが何個も連続で出てしまい、そのあとは、上あごが痒くなった。上あごなんて、あんなに存在感あったんだと驚くほどかゆくなる。これぐらいの症状のとき、一週間中国に帰ったのだが、空気の汚い母国では、呼吸器がいかにも正常だった。

 だがしかし、東京に戻る機内で、あのくしゃみと上あごの痒さも戻ってきてしまった。アレルギーとあまり縁のない私は、機内にある日本から持ち込まれた数粒であろう花粉にこんなに敏感になるなんて、可笑しくて笑ってしまった。そして東京に帰ったとたん、うわさで聞いたことのある花粉症特有の「透明でさらさらな」鼻水が出るわ、その鼻が詰まるわ、喉が風邪のときみたいに腫れて痛いわ…

 確かに、日本に来る先輩たちは、3年か5年で花粉症になると聞いたことがある。

 綺麗好きだけれど、これでも中国でほこりと戦ってきたんだから、空気の中の粒に抗体を持っていると自負していたが、やはり負けてしまった。

 花粉症は「文明病」とも呼ばれているが、やたらアレルギーの種類や人数が多い日本や北欧諸国を見て、綺麗過ぎることも案外良くないのかもしれないと思う。文明の発展は、人間をか弱くして、より多くの危険性にさらしてしまうのか、とも考えてしまう。

 さて、とりあえず週明けに病院に行こう。2年前何も反応の出なかったアレルギー検査のシートは、どれぐらい変わるのだろう。