昼想夜夢~Misty’s blog~

ネットの時代にテレビ勤め、ジャーナリズムにはまだほど遠い。学術の落ちこぼれだが、たまに考えたことを言いたくなる。/一介电视人,尚未攀上记者之名。心向学术而力不足。偶有三言两语。

蔦屋書店 来月閉店

 近所の蔦屋書店が来月閉店することになった。きのう久しぶりに行ってみたら入り口付近の棚がガラガラで落ち着かない雰囲気を感じ取ったが、階段を上がるときに「閉店のお知らせ」を発見したのだ。

 この蔦屋書店は数年前まではDVDやCDをレンタルする普通の「TSUTAYA」だったが、1年前か2年前からか、木目調のオシャレな「蔦屋書店」に変身。それもTULLY'Sカフェを併設した、なんとも今どきの書店となっている。

 正直、蔦屋書店の本のセンスにとても感心できないし、だいたいゴミみたいな本ばっかり売ってんなぁと思うことも多いけれど、たまに静かな場所がほしかったり、ちょっと興味があるけれど絶対買わないだろうビジネス書があったりすると、休日に朝食を食べながらパラパラ読むのになんだかんだ便利な場所だから、さすがに閉店のお知らせを見ると少しばかり寂しい気持ちにもなる。(まあ、自分の利用シーンを考えるとやはり閉店は無理もないが…)

 高校のころに大好きなアメリカ映画「You've got mail」の中で、Meg Ryanがコツコツと街角でやっている小さな本屋さんが、Tom Hanksが経営する大手チェーンにお客さんが奪われた。あれが90年代の象徴だが、そういう大手チェーンもまた今、ネット販売に顧客を奪われてしまったのだ。

 Amazonがどんどんマーケットを拡大している今、自分を含め、書籍の購入をネットで済ます人が圧倒的に多いのではないだろうか。探したい本がないこともないし、家まで届けてくれるし、とても便利。(この時代に意外と息を吹き返しているのは、古本屋さんというのは余談だが。)TSUTAYAが生業にしていた、映像の貸出サービスもそうだ。

 時代なんだから、私はとくに街の本屋とビデオ屋が消えていくことを嘆いたりはしない。時代は、認めたほうがいいと思っている。

 しかし確かに早い、時代の変化が早すぎる。ほんの3年ぐらい前まで、TSUTAYAの定額プランでDVD郵送を利用して、週末は映画三昧の日々を送っていたが、いまじゃNetflixとAmazonPrimeでは十分すぎる品揃えで、とてもDVDはいらない。家の近所のTSUTAYAを見ると、きっとTSUTAYAもまだストリーミング配信の様子を見ようと少しだけボーとしていたら、一気に時代に見捨てられて、慌ててオシャレなカフェ併設の書店に変身を図ろうが、やはり書店もネットの時代に逆らえなかった。

 これから5Gの時代になるんだから、変化がもっと早くなるのではないかと、ハラハラしちゃう。

 閉店まであと1ヶ月ほど、また1回や2回ぐらい、蔦屋書店を訪れるかもしれない。そして、きのうそこでパラパラした自己啓発書にある「習慣化」を、毎日ブログを書いてみることで実践したいと思う。なんとも皮肉だね。